新専門医制度について
このたび、日本の専門医制度が変わり、これまで学会が認定してきた専門医資格を日本専門医機構が第三者として認定することになりました。日本血液学会は「優れた血液専門医の育成」を最も重要な使命としてこれまでも不断の努力を重ねてまいりましたが、今回の専門医制度の変更を機に、専門医プログラムを改訂し、新専門医プログラムを策定することといたしました。先般、その新プログラムが専門医機構の認定を得たことから、会員の皆様に開示いたします。新血液専門医プログラム・カリキュラムに加え、新旧の対照表も付していますので、その内容をご確認ください。
基本領域の新専門医プログラムはすべてプログラム制をとっていますが、サブスペシャルティ―である新血液専門医プログラムはカリキュラム制をとることにいたしました。カリキュラム制を選択した理由は、サブスペシャルティ研修の時期に重なる大学院・留学や出産・育児などのライフイベントに柔軟に対応できるため、多様なキャリア設計が可能となること、血液疾患の特性や専門研修施設の広域性・多様性から、年次目標を厳密に設定するプログラム制がなじまないこと、などによります。従って、基本設計においてはこれまでの日本血液学会専門医プログラムと大きな違いはありませんが、専門医取得要件に、緩やかな年度ごとの経験目標症例数を設定した症例登録を課したことに加え、指導医、研修施設要件を改訂しています。すでに取得している専門医・指導医資格は、新たな制度での専門医・指導医に移行することとしていますが、今後、新たな指導医要件を満たした専門医の先生方には指導医の申請をお願いすることになりますし、施設責任者の先生方には新プログラムの施設要件に則った施設申請をお願いすることになります。これらの申請時期を含め、プログラムに関する情報は評議員、施設向けに個別にアナウンスいたしますが、会員の皆様方におかれましては、随時学会HPでご確認いただきますようお願いいたします。
今後も日本血液学会は日本専門医機構、日本内科学会と協力し、よりよい血液専門医の育成に努力してまいりますので、ご理解・ご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
平成30年3月
一般社団法人 日本血液学会
専門医認定委員会
委員長 張替 秀郎
新血液専門医プログラム |
新血液専門医プログラム |
「新血液専門医プログラム」補足資料 <関連学会> |
お問い合わせ
日本血液学会 京都事務局
e-mail:reg@jshem.or.jp
PDFをご覧になる際は、Adobe Acrobat Reader DCをご利用ください。